本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
国連大学は2016年5月13日に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長のイリーナ・ボコバ氏との対談「Why the World Needs More Soft Power for Peace(なぜ世界平和にはソフトパワーが必要なのか)」を開催いたします。このイベントは、東京の国連大学本部にて午後6:30より開始予定です。
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」と「気候変動に関するパリ協定」の採択は、多国間主義が明確に肯定されたこと、また、より公正かつ包摂的で豊かな社会を目指すビジョンが共有されたことを意味します。この人類と地球の青写真を人々の生活の真の変化へと転換するためには、今日直面している前例のない課題への国際社会の取り組み方に大きなパラダイムシフトを起こす必要があります。
今回の対談では、イリーナ・ボコバ氏がデイビッド・マローン国連大学学長とともに、これらの課題への取り組みを推進し、今日の世界平和を脅かしている最大の脅威、すなわち、千年の歴史を持つ文化遺産や宗教的・民族的マイノリティに対する意図的な攻撃など、暴力的過激主義の台頭と悲惨な人道危機に対処するために、かつてないほどに「ソフトパワー」が必要とされているのはなぜかということについて検証します。ユネスコの答えは、地球市民教育を含む質の高い教育により物の見方を変えてレジリエンスを構築すること、未来を形作るための適切なスキルを若者に習得させて力を与えること、女子と女性の権利を推進すること、制度を強化すること、そして包摂、対話、理解を促す力となる文化と文化的多様性を守ることにあります。これらは、予防の文化の構築と、長期的な人間開発に向けた土台作りの基礎をなすものです。
国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者 に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てください。
本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
入場は無料ですが、事前登録が必要です(5月12日(木)締め切り)。
参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。
イリーナ・ボコバ氏は、2009年11月15日にユネスコ事務局長に就任し、2013年に再選を果たして現在2期目を務めています。ブルガリア出身のボコバ氏は、女性初、東欧出身者初のユネスコ事務局長です。
ボコバ氏は事務局長として、ジェンダー平等や万人のための質の高い教育の推進、文化財の違法取引の防止によるテロ資金対策といった国際的な取り組みに積極的に関与しています。また、万人のための質の高い教育の実現を先頭に立って提唱するとともにジェンダー平等を擁護し、これをユネスコにおける個人的な優先事項としています。他にも、津波早期警戒システムや越境水管理協定をはじめとする持続可能な開発に向けた科学的協力の実現や、ジャーナリストの安全と表現の自由の世界的なアドボカシーなどの分野で積極的に活動しています。
ボコバ氏は、モスクワ国際関係大学を卒業し、メリーランド大学(ワシントン)とハーバード大学ケネディ行政大学院で学びました。
〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70
国連大学 2階レセプションホール