国連大学対談シリーズ:インド外交政策の歴史の妥当性

イベント
場所
  • DATE / TIME:
    2015年3月11日    18:30 - 19:30
    場所:
    東京

    本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。

    国連大学は、著名な歴史家で伝記作家であるラーマチャンドラ・グハ博士との対談、「The Relevance of History for Indian Foreign Policy(インド外交政策の歴史の妥当性)」を開催いたします。

    グハ博士の著書、India After Gandhi(インド現代史)(2007年)は、1947年の独立後のインド史を描いた大作として広く認められています。近著、Gandhi Before India(インド独立までのガンジー)(2013年)は、マハトマ・ガンジーが政治的・社会的指導者となって前面に立ち、インドを独立へと導くまでの初期の頃を取り上げたもので、広く賞賛されています。

    インドは、近代化と外国との交流を推し進める間、社会が直面した課題に政治思想家たちが対処してきた長い伝統の影響があるため、世界最大の民主主義国でありながら、おそらく最も民主的ではない国といえます。インド政府の外交政策は主として同様の知的遺産のうえになり立っていましたが、この遺産は現代インドの国際関係をこれからどのように導いていくのでしょうか。

    ラーマチャンドラ・グハ博士はデイビッド・マローン国連大学学長とともに、インドの外交政策の過去と現在について話し合います。対談では、21世紀から見た、ジャワハルラル・ネルー初代首相の非同盟政策の妥当性について考察し、インドが米国の「アジア重視政策」においてどのように位置づけられるのかを検証します。また、増加し、裕福になったインドのディアスポラ(国外離散者)がインドの外交政策の形成に果たす役割について考察し、パキスタンや中国との永続的な対立の起源はどこにあるのか、こうした対立を乗り越えるにはどうすればよいのかを話し合います。

    国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者 に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てく ださい。

    入場は無料ですが、事前登録が必要です(3月16日(月)締め切り)。

    参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。

    対談者について

    ラーマチャンドラ・グハ博士はバンガロールを拠点とする歴史家で伝記作家です。イェール大学、スタンフォード大学で教職を務めたほか、オスロ大学ではアルネ・ネス記念教授として、またカリフォルニア大学バークレー校ではインド・アメリカン・コミュニティ客員教授として教鞭を執りました。2011~2012学年度には、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでフィリップ・ローマン記念教授として国際関係と歴史の分野で指導を行いました。

    著書にはほかに、先駆的な環境史、The Unquiet Woods(不安定な森)(カリフォルニア大学出版局、1989年)、クリケットの社会史を描いて賞を受けた、A Corner of a Foreign Field(外国のグラウンドのコーナーで)(ピカドール、2002年)などがあります。

    グハ博士は書籍のほかにコラムも執筆しています。6言語に翻訳されて多数の新聞に同時配信されており、累計で約2,000万人の読者に届けられています。博士の著書やエッセイは20以上の言語に翻訳されています。ニューヨーク・タイムズは博士を「おそらくインド最高のノンフィクション作家」と、タイム誌は「インド民主主義の卓越した歴史家」と評しました。

    2014年にはイェール大学から人文科学の名誉博士号を授与されました。

  •  

    〒150-8925 東京都渋谷区神宮前5-53-70
    国連大学 レセプションホール 2階