本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
ロンドン大学キングス・カレッジの戦争学教授であり、最近まで同校の副学長を務めていた、国際政治および戦略立案の第一人者、サー・ローレンス・フリードマン教授との対談「The Problem with Strategy(戦略の問題)」を開催いたします。
政府は定期的任務のひとつとして、ヘルスケアから防衛、外交、経済に至るまで、あらゆる分野で明確な戦略を策定することが求められます。戦略考案プロセスというものは柔軟な対応が求められるいくつもの動的な段階の積み重ねですが、立案者がそれを認識せず、目標とする終着点に固執するがあまりに、考案プロセスがその犠牲となる可能性があります。
フリードマン教授はデイビッド・マローン国連大学学長とともに、明確な方向性を示す国家戦略の保持という、政府に対する要請について議論を行い、そのような戦略立案にまつわる官僚的、外交的課題と、意図を明示することに伴うリスクを検証します。
対談では、高い評価を受けたフリードマン教授の近著 Strategy: A History(戦略:歴史 )を参考に、戦略立案とは緊急問題に対応するためのプロセスであり、順応力や臨機応変な対応が求められるものであるにもかかわらず、政治色の強い環境が、戦略とは明確な目的につながる計画であるべきだという概念をいかに助長するかについて検証します。
国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者 に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てく ださい。
入場は無料ですが、事前登録が必要です(9月15日(月)締め切り)。
参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。
サー・ローレンス・フリードマン教授は、1982年からロンドン大学キングス・カレッジで戦争学の教授職に就いています。また、最近まで同校の副学長も務めていました。ローレンス教授は、ウィットリーベイ・グラマー・スクールを卒業後、マンチェスター大学、ヨーク大学、オックスフォード大学で学びました。キングス・カレッジで教鞭を執る前は、オックスフォード大学ナフィールド・カレッジ、英国国際戦略研究所、英国王立国際問題研究所で研究を行っていました。
ローレンス教授には核政策および冷戦に関する著書が多数あり、現代の安全保障問題に関しても定期的に意見を発表しています。ローレンス教授は1995年に英国学士院特別会員に選出され、1996年には大英帝国勲章第三位(CBE)を、2003年には聖ミカエル・聖ジョージ上級勲爵士(KCMG)を授与されました。また、1997年にはフォークランド戦争のオフィシャル・ヒストリアンに選出され、現在はイラク戦争に関する英国の公式調査メンバーを務めています。近著として、Strategy: A History(戦略:歴史 )( オックスフォード大学出版局、2013年)があります。
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