国連大学では、サイモン・チェスターマン氏、デイビッド・M・マローン氏、サンティアゴ・ビリャルパンド氏とアレクサンドラ・イバノビッチ氏による共編書「オックスフォード国連条約ハンドブック(The Oxford Handbook of United Nations Treaties)」出版記念イベントを開催いたします。
・日時:2019年10月18日(金)18:30-19:30
・場所:国連大学本部2F レセプションホール
・言語:英語
・参加費:無料
・締切:2019年10月17日(木)
国連が70年以上かけて積み重ねてきた最大の貢献は、何でしょうか。それはほとんど一般の目に触れてはいないが、幅広い活動分野での極めて顕著な成果(例えば健康増進や経済開発)や、世界戦争や大量破壊兵器使用の回避ではなく、むしろ、国連が国際法の構造を変容させ、条約で取り扱われる問題を広く深く拡大してきたプロセスにあると、本書の著者たちは述べています。
このハンドブックは、条約を交渉し履行するための場として、また、制度として国連が国際法の形式と本質に及ぼしてきた影響を初めて包括的に研究したものです。各章を通して、学識者と著名な実務者が分野別、テーマ別(核兵器など)に詳細な検討を加えつつ、国際法のほとんどの側面を取り扱っています。こうした市民を守るための国際法規範の枠組みは全世界の市民の日常生活に良い影響を与えていますが、必ずしもその存在は市民に認識されていません。
今回のイベントでは、チェスターマン、マローン、イバノビッチの各氏がサビーネ・ベッカーティエリー国連大学首席補佐官とともに、国連条約策定に関する独自の知見を交換し、今後の課題や、これまで十分に議論されてこなかった国際法と国際関係に関する可能性と限界について話し合います。
本書はオックスフォード大学出版部から入手でき、序論部分はオンラインで公開されています。
国連大学対談シリーズは、参加者との積極的な交流を目的としています。ご参加の皆さまは、対談中、また対談後のレセプションで、講演者に直接質問することができます。レセプションでは、飲みものと軽食をご用意しておりますので、意見交換や新たな人脈づくりの機会としてお役立てください。
対談は英語のみで開催いたします。入場は無料ですが、事前登録が必要です(10月17日(木)締め切り)。参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。
対談者について
サイモン・チェスターマン氏は、シンガポール国立大学法学部長で、Asian Journal of International Lawの編集長も務めています。国際法の権威であり、17点の学術書を執筆または編集しています。
デイビッド・M・マローン氏は、国連事務次長で、東京に本部を置く国連大学の学長を務めています。オックスフォード大学出版部を中心に14点の学術書を著しているほか、より読みやすい論調の著書もあります。マローン氏は、オックスフォード大学で国際関係学の博士号を取得しています。
アレクサンドラ・イバノビッチ氏は、オーストラリアで弁護士と調停人を務めた経験があり、現在は国連大学学長室シニアマネジャーとして、2015年から国連の法律と実務に関する講義を担当しています。国連条約ハンドブックでは、共同編集者を務めました。
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国連大学本部2Fレセプションホール