本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
国連大学は、オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジの特別フェローであるエドワード・モーティマー氏との対談「Saving More People from the Scourge of War?(戦争の惨害からより多くの人々を救う?)」を開催いたします。
1945年6月、国際連合の創設者は、国際連合憲章の冒頭において、「われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救」うとする決意を宣言しました(これは原子爆弾が広島と長崎に投下される前で、この厳粛な文言が最初に読み上げられた当時、サンフランシスコ会議の出席者のほとんどはそのような恐ろしい兵器が存在することにすら気付いておらず、たとえ気付いていた者がいたとしてもごく少数であった)。
エドワード・モーティマー氏が国連大学学長のデイビッド・マローン博士とともに、過去70年間において国際連合が自らに託された期待にどの程度応えてきたか、また、今後70年間においてどのようにその対応を改善し得るかについて、とくにシリアでの戦闘を阻止するうえでの、今日までの外交の大失敗を踏まえて話し合います。モーティマー氏は、「エルダーズ(The Elders)」(平和および人権の推進に取り組む世界的リーダーにより構成される多様性かつ独立性のある団体で、現在、コフィー・アナン氏が議長を務める)のアドバイザーとして、今年初めに同団体から提出された国際連合強化案の起草作業に協力しました。
今回の対談では、これらの強化案が採択される可能性について検討するほか、強化案その他によって、国際連合、とくに安全保障理事会が、世界の平和と安全の維持に対する責任を果たす際の実効性がどの程度高められるか、またどのような代替手段が存在し得るかについて考察します。
国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てください。
入場は無料ですが、事前登録が必要です(11月26日(木)締め切り)。
参加のご登録は、左上のご登録ボタン からお願いいたします。
エドワード・モーティマー氏は、オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジの特別フェローであり、元国際公務員英国協会(BAFUNCS)の会長でもあります。同氏の著作出版物として、『Faith and Power: the Politics of Islam(信仰および権力:イスラムの政治)』(1982年)、『The World that FDR Built (ルーズベルト大統領が築いた世界)』(1989年)、『People, Nation and State: the Meaning of Ethnicity and Nationalism(国民、国および国家:民族性およびナショナリズムの意義)』(1999年)が挙げられます。直近では、ティモシー・ガートン・アッシュ教授およびケレム・オクテム教授との共著で『Freedom in Diversity: Ten Lessons for Public Policy from Britain, Canada, France, Germany and the United States (多様性における自由:英国、カナダ、フランス、ドイツおよび米国からの公共政策に関する10の教訓)』(2013年)を執筆しました。
モーティマー氏は、『ロンドン・タイムズ』および『フィナンシャル・タイムズ』の元記者および元有力コラムニストであり、1998年から2006年までの間、国連事務総長コフィー・アナン氏のチーフ・スピーチライターおよび広報責任者を務めていました。同氏はその後、「ザルツブルグ・グローバル・セミナー(Salzburg Global Seminar)」のシニア・バイス・プレジデントおよびチーフ・プログラム・オフィサーとして、オーストリアに5年間滞在しました。現在、同氏は英国子どもラジオ財団(Children’s Radio Foundation UK)の議長を務めており、「平和および正義スリランカ・キャンペーン(Sri Lanka Campaign for Peace and Justice)」(2009年から2015年までは議長を務めている)のメンバーでもあります。
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国連大学 レセプションホール 2階