東ティモール民主共和国のカイ・ララ・シャナナ・グスマン現首相との対談、「国際法の下での平和的交渉:東ティモールの海洋境界線からの教訓」を開催いたします。ぜひご参加ください。
・日時:2023年12月18日(月)19:30-20:30
・形式:対面のみ
・会場:国連大学本部1Fアネックススペース
・言語:英語
・参加費:無料
・締切:2023年12月17日(日)
世界の多くの海洋境界線は未だ係争中となっています。オーストラリアとインドネシアに挟まれた東ティモールは、主権を確立するために海洋境界の確定を優先してきました。国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく史上初の強制調停手続きを通じて、オーストラリアとの海洋紛争を平和的に解決したことは、このような紛争を解決する国際法の実効性を示すものとなりました。
国連本部で調印された条約に結実したこのプロセスの成功は、国際関係における外交の有効性と法の尊重を強調しています。そして東ティモールは現在、インドネシアとの海洋境界画定交渉を平和的に終えることを目指しています。
今回の対談では、カイ・ララ・シャナナ・グスマン東ティモール現首相がチリツィ・マルワラ国連大学学長とともに、東ティモールがオーストラリアとの海洋紛争を解決した経験について、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく調停プロセスに関する洞察や、国際法に対するより広範な影響に重点を置きながら議論します。国際紛争の平和的解決における東ティモールの経験から、どのような教訓を得ることができるでしょうか。小国が強大な隣国と交渉し、成果を得るためにはどのような方法があるでしょうか。
国連大学対談シリーズは、参加者との積極的な交流を目的としています。ご参加の皆さまは、対談中、また対談後のレセプションにて、講演者に直接質問することができます。レセプションでは、飲みものと軽食を用意しておりますので、意見交換や新たな人脈づくりの機会としてお役立てください。
本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。また普段とは異なり、国連大学本部1Fアネックススペースで19時30分からスタートとなります。予めご留意いただけますようお願い申し上げます。
入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(12月17日(日)締め切り)。
対面参加の場合、警備の都合上、19:45以降の入場はお断りしております。ご来場いただく場合は、お時間に余裕を持ってお越しください。
また、ご入場の際には、本人確認ができる身分証明証の提示をお願いしておりますので、予めご準備をお願いいたます。
Photo:Government of Timor-Leste
カイ・ララ・シャナナ・グスマン東ティモール民主共和国首相は、2007年に首相に選出後、2012年に再選、そして2023年の立法選挙で二度目の再選を果たし、2023年7月1日より第九憲法政府の首相に就任しています。
グスマン首相はまた、2016年に海洋境界線最終画定審議会の首席交渉官に就任すると、国連海洋法条約(UNCLOS)に基づく史上初の強制調停メカニズムを含むオーストラリアとの交渉を主導し、オーストラリアとの海洋境界条約締結を実現させました。
詳細な経歴に関しては、英語版のイベント情報ページをご覧ください。