藤原帰一 東京大学名誉教授の対談、「グローバル・サウス、グローバル・ピース:地球規模で持続可能な平和を実現するには 」を開催いたします。ぜひご参加ください。
・日時:2024年4月17日(水)18:30-19:30
・形式:対面のみ
・会場:国連大学本部 2F レセプションホール
・言語:英語
・参加費:無料
・締切:2024年4月16日(火)15:00
私たちは戦争の時代に生きています。ウクライナ・ロシア間やイスラエル・パレスチナ間の対立激化、アメリカと中国の大国間競争は、戦争と地政学的対立を表す重要事例の一部に過ぎません。
さらに戦争は、軍事同盟で結ばれた西側先進国と、西側から取り残された「グローバル・サウス」と呼ばれる国々との世界的格差を浮き彫りにしました。 先進工業国間の既存の安全保障同盟では、グローバル・サウスの見解や利益が十分に代表されていないことが多く、またこうした同盟関係は、コンゴ民主共和国、スーダン、ミャンマーでの地域紛争など、グローバル・サウスが抱える重大な紛争をしばしばないがしろにしています。
今回の対談では、藤原帰一 教授がチリツィ・マルワラ国連大学学長とともに、地理的、文化的な秩序を包含し、人間の尊厳の価値が地域を超えて大切にされるような共通の平和をいかにして達成できるかについて議論します。どうすれば地球規模で持続可能な平和を実現できるでしょうか。国際機関が支えてきた共通の安全保障の理念をどうすれば取り戻すことができるでしょうか。そして、グローバル・ノースとグローバル・サウスが共有できる世界平和を実現するために、日本はどのような役割を果たすことができ、また果たすべきなのでしょうか。
国連大学対談シリーズは、参加者との積極的な交流を目的としています。ご参加の皆さまは、対談中、また対談後のレセプションにて、講演者に直接質問することができます。レセプションでは、飲みものと軽食を用意しておりますので、意見交換や新たな人脈づくりの機会としてお役立てください。
本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。
入場は無料ですが、こちらから事前登録が必要です(4月16日(火)15:00締め切り)。
また、ご入場の際には、本人確認ができる身分証明証の提示をお願いしておりますので、予めご準備をお願いいたます。
Photo: Provided by Kiichi Fujiwara
藤原帰一氏は東京大学名誉教授、順天堂大学国際教養学研究科特任教授、そして未来ビジョン研究センター客員教授です。専門は国際政治・比較政治・東南アジア政治。藤原教授は東京大学を卒業後、フルブライト奨学生としてエール大学大学院に留学し、帰国後は東京大学社会科学研究所(ISS)に勤務しました。また、フィリピン大学、ジョンズ・ホプキンス大学、ブリストル大学の客員教授、米国ワシントンDCにあるウッドローウィルソン国際学術センター研究員等を歴任しました。2022年から2024年まで千葉大学高等研究所教授(学長特別顧問)を務め、2024年4月より順天堂大学に移籍。また、東京大学公共政策大学院でも開学以来教鞭をとっています。
藤原教授はNHK、TBS、BBC、CNNで国際問題や日本の外交政策に関するレギュラーコメンテーターを務め、朝日新聞に毎月コラムを執筆しているほか、グローバルな課題に学際的に取り組む全学的なシンクタンク、未来ビジョン研究センターを東京大学に創設し、2期連続で所長を務め、2022年より客員教授を務めています。著書には、「戦争を記憶する」(2001年)、「デモクラシーの帝国」(2002年)、「『正しい戦争』は本当にあるのか」(2003年、2022年)、「平和のリアリズム(2004年)(2005年度石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞受賞作品、2010年に「新編 平和のリアリズム」を出版)、「映画のなかのアメリカ」(2006年)、「国際政治」(2007年)、「戦争解禁」(2007年)、「これは映画だ!」(2012年)、「戦争の条件」(2013年)などがあります。
詳細な経歴に関しては、英語版のイベント情報ページをご覧ください。