DATE / TIME:

2016年11月29日    18:30 - 19:30

場所:

東京

本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。

国連大学は2016年11月29日に、スタンフォード大学民主主義・開発・法の支配研究センター（CDDRL）のスティーブン・ステッドマン副所長との対談「The Future of International Order（国際秩序の未来）」を開催いたします。同イベントは東京の国連大学本部にて午後6:30から開始します。

国連大学対談シリーズ：「国際秩序の未来」

日時：2016年11月29日（火）18:30-19:30

場所：国連大学本部

言語：英語

参加費：無料

締切：2016年11月28日（月）

過去30年間、世界は食料安全保障、健康、教育において大きな進歩を遂げ、かつてないほどの富の創出と貧困緩和が実現しました。しかしながら、その事実はあまり知られていません。それは、「無秩序」と「混沌」と「暴力」という強力な対抗的概念が広がりつつあるためです。この強力な概念は、既存の協調的な国際秩序を揺るがす唯一最大の脅威、すなわちヨーロッパやアメリカにおけるナショナリスト的ポピュリズムの台頭を促しています。こうした状況の中、私たちはこれからも民主主義政府が経済や安全保障分野の協力を支持し継続していくことを期待できるのでしょうか？それとも、ナショナリズムに基づく政治勢力によって、平和と繁栄に不可欠な国際協力が拒絶される時代が来るのでしょうか？

今回の対談では、スティーブン・ステッドマン氏がデイビッド・マローン国連大学学長とともに、現在の協調的な国際秩序を検証します。ステッドマン氏は、この国際秩序がいかにして民主主義政府を支援し、現在世界各地で支配力と影響力を増しつつあるナショナリズムに基づく政治勢力に立ち向かおうとしているのかということについて論じます。

国連大学対談シリーズは、ご参加の皆さまとの交流の促進を目的としています。すべての参加者は、対談中、また対談後のレセプションにおいて、講演者 に直接質問することができます。また、対談後に提供される飲みものとビュッフェ形式の軽食をとりながら、意見交換や新たな人脈作りの機会としてお役立てください。

本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。入場は無料ですが、事前登録が必要です（11月28日（月）締め切り）。参加のご登録は、左上のご登録ボタンからお願いいたします。

対談者について

スティーブン・ステッドマン氏は、スタンフォード大学の民主主義・開発・法の支配研究センター（CDDRL）の副所長で、同大学フリーマン・スポグリ国際研究所の上級研究員です。CDDRLでは、西欧民主主義国の分極化と無力化の原因と程度を検証するプロジェクト「比較的見地から見た米国民主主義（American Democracy in Comparative Perspective）」を指揮しています。

2010年から2012年まで、選挙の清廉性を促進・保護するための提言の作成を任務とする有識者組織、「選挙・民主主義・安全保障国際委員会（Global Commission on Elections, Democracy and Security）」の委員長を務めました。

2005年には、国連事務次長補および事務総長特別顧問を兼任しました。集団安全保障の強化に向けた「脅威、挑戦および変革に関する国連事務総長ハイレベル・パネル（UN High-level Panel on Threats, Challenges and Change）」の提言を採択するために各国政府と協力し、平和構築支援事務所（Peacebuilding Support Office）、テロ対策実施タスクフォース（Counter-Terrorism Implementation Task Force）、および事務総長直属の政策委員会の設立など、国連事務局内の変革を進めました。また2003年から2004年までは、同ハイレベル・パネルの研究責任者を務めました。

ステッドマン教授は、国境を越えた脅威と国際安全保障に関する幅広い著作を発表しています。現在は、安全保証の概念の歴史的変遷をテーマに、その意味するものが時代とともにどのように変化してきたのかを考察する著作を執筆中です。ステッドマン教授は、スタンフォード大学で学士号、修士号、博士号を取得しました。また、ステッドマン教授と妻のコリーヌ・トーマス氏は、グローバル・シチズンシップをテーマとしたスタンフォード大学の学生寮「クラザーズ・ホール」のレジデントフェローです。