2011年3月11日、東日本を襲った未曾有の地震と津波は、東北地方に甚大な被害をもたらしました。被災された方々の悲しみ、避難所生活を余儀なくされている方々の苦しみを少しでも和らげようと、これまで日本のみならず世界から被災地へ救援物資や援助の手が差し伸べられ、一日も早い復興への願いが寄せられてきました。
しかし長期的にみると、支援する側も含めて援助浸け、援助慣れによる「援助依存症」が心配されています。子供たちに心豊かな復興社会を引き継ぐためには、何より被災された方々の「心の復興」が大切であり、「被災者の、被災者による、被災地のための自立的復興」という過程が不可欠です。東北復興博は、被災者による自立的な再起と、被災地の文化の活性化を通じた復興を後押しする目的で、ユネスコ本部との共同主催で結成されました。
この東北復興博の関連イベントとして、11月11日、「文化を通じた復興」をテーマにシンポジウムが開催されます。本シンポジウムには、被災地の復興に関心を寄せ、支援を実践している各分野の専門家や文化人、企業経営者を招き、文化と経済を両輪とした支援の在り方、また「人と人の絆」「自然との共生」「防災」に重きを置いた来るべき復興社会について意見交換が行われます。シンポジウムの最後には、復興に関する知識や経験、提案を共有するための「文化復興会議」の立ち上げが宣言される予定です。
本シンポジウムの詳細、また参加をご希望の方は、下記オフィシャルサイトを覧ください。