国連大学サステイナビリティと平和研究所(UNU-ISP)では、10月13日(木)に国際シンポジウム「アフリカの持続可能な開発のための高等教育の役割」を開催します。
「持続可能な開発のための教育のための10年」(2005年~2014年)、「ミレニアム開発目標」(2001年~2015年)の最終年が近づ きつつある中、持続可能な開発の実現に向けて多様な課題に直面しているアフリカに世界の注目が集まっています。特に近年は国際的支援と並んで、アフリカの 国々自らがこれらの課題と取り組む能力を強化することが不可欠との認識が定着しており、これらの国の高等教育機関が、未来のプロフェッショナルを育成する ために教育・研究プログラムを抜本的に改善する必要が強く認識されています。
UNU-ISPは、2008年10月より、アフリカの有力大学グループと共同で、アフリカの持続可能な開発のための大学院教育プログラムの作成 と取り組んでてきました。この通称ESDAプロジェクト(Education for Sustainable Development in Africa)には、日本政府、国連環境計画(UNEP)、国連人間居住計画(UN-HABITAT)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、日本およ び北欧の数大学も側面支援のため参加しており、これまでに「アフリカ農村地域の総合開発」、「アフリカの都市化」、「アフリカの鉱物資源管理」の三つの課 題別修士課程プログラムを完成しました。
このシンポジウムは、これらの修士プログラムの主な内容と実施計画について報告するとともに、アフリカ側大学グループがプログラムの実践段階に 進むための支援について率直な意見交換をすることを目的としています。アフリカの大学から数名の学長を含む10数名の教員・研究者が参加するほか、日本を 含む先進国の大学や国際機関から著名な専門家が多数議論に加わることになっています。その活発な議論の中から、アフリカの持続可能な開発を実現するための 高等教育機関の役割とその支援の仕方について新たな展望が生まれることが期待されます。
イベントの詳細はUNU-ISPのウェブサイトでご覧ください。