持続可能な交通パターンの普及に世界中が強い関心を抱いています。そのため、現状と今後の交通動向や政策の持続可能性を測定し、評価することはますます重要になっています。 COST （欧州科学技術協力機構）は、ヨーロッパ中の科学者や研究者の協力を支援するプログラムです。適切な指標を用いて環境的に持続可能な交通をより測定しやすくすることを目指し、4年に及んだCOSTの Action 356 への取り組みは、2010年に終了しました。この成果は一般的な指標ではなく、学際的な議論によって展開された様々なコンセプトや手法の提案であり、多くの提言や研究課題が示されました。
今回の講演では、2010年に出たCOST 356のレポートに基づき、環境的に持続可能な交通の定義指標について紹介し、説明します。特に、次のポイントを取り上げます。
COST 356は欧州の先進国を基礎として行われました。この背景により、356の結果が他の地域に応用される際は、偏りが生じる可能性を356のレポートは指摘しています。そのなか、どの部分が他の地域、例えばアジアの発展途上国など、にも適用することができ、どの部分が適用できないか、また、異なるアプローチが必要とされるかについて議論を行うことも有意義でしょう。
詳細はUNU-IASのウェブサイトをご覧ください。