ライブラリー・トーク:国連安保理の国際立法府としての役割

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イベント
場所
  • DATE / TIME:
    2014年10月10日    16:00 - 17:15
    場所:
    東京

    本イベントは英語のみで行われ、日本語への通訳はございませんのでご了承ください。

    2014年10月10日(金)、国連大学ライブラリーは、ヴェセリン・ポポフスキー氏とトゥルーディー・フレーザー氏共編による新刊書『The Security Council as global legislator』 (ラウトレッジ出版、2014年)の出版記念講演会を開催いたします。

    安保理決議は加盟国に対し法的拘束力を有し、条約や慣行を基盤として取り決められた国際慣習法に基づく責務を効果的に補完してきました。したがって、安保理はグローバルな「警察官」としての機能に加え、グローバルな「立法者」としての機能も有しています。しかし、この二つの機能は、本来、国内立憲制度においては明確に分立しているものです。

    冷戦終結以降、安保理の活動は質・量的に変化しています。かつて安保理は平和に対する脅威を軽減もしくは根絶するための採択を通じ、特定の国家や情勢への対処を行ってきました。現在は、特定の国家と地域事項とともに、テロ・大量破壊兵器・紛争地域の子ども・文民保護・海賊・気候変動などのグローバルな懸念事項に関する議論を行うようになり、グローバルな脅威を対象とした課題対応型決議を採択しています。この役割は安保理による法的基盤設定への寄与をどの程度示すものでしょうか。また、課題対応型決議は、国際平和と安全保障に有益でしょうか。

    本書は、安保理が大量破壊兵器不拡散・非国家組織非武装化・国際刑事裁判所管轄権などの新たな「ハード」・ローを制定し得るのか論証しています。さらに、安保理が多方面の「ソフト」な安全保障問題に対処し、国際立憲システムにおける「ソフト」な権限を確立し得るか論証を試みています。

    講演は、本書の編著者である国連大学サステイナビリティ高等研究所 シニア・アカデミック・オフィサーのヴェセリン・ポポフスキー博士により行なわれます。

    コメンテーターにデイビッド・マローン国連大学学長、そして司会には元国連事務総長東ティモール特別代表の長谷川祐弘氏をお迎えいたします。

    ライブラリー・トークは一般公開イベントです。参加ご希望の方は、2014年10月8日 (水)までに

    以下のいずれかの方法でお申し込みください。

    Eメール:library@unu.edu

    電話:03-5467-1359

    FAX:03-5467-1360

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    国連大学本部