国連大学ライブラリーでは、2014年春から、国際社会の関心事項を取り上げた書籍を選定して、その編著者をお招きし、出版を通じて伝えたいことについて語っていただくトーク・イベントを開催しています。
2015年9月24日(木)に開催される今回は、米川正子訳「ルワンダジェノサイド 生存者の証言―憎しみから赦しと和解へ」[God sleeps in Rwanda: a journey of transformation](ジョセフ・セバレンジ、ラウラ・アン・ムラネ著、2015年、立教大学出版)を取り上げます。訳者の米川氏が著書の内容を考察し、事前に募集する参加者からの質問に対して、著者氏からの回答ビデオが紹介されます。ファシリテーターは、立教大学社会学部4年の鈴井豪氏が務めます。
本書は、ルワンダで実際に起きたジェノサイドに関する話です。ツチであるという理由ゆえに、著者の家族のほとんどが殺され、同様の理由に加えて、政治的な理由で、著者が難民になった。また、「和解と赦し」も主要なテーマになっており、私たちが苦痛を感じる過去の経験をどう直視し、どのような失敗があったかを反省し、 ジェノサイドや他の暴力が二度と繰り返さないような方法を探り、和解するためにできることが考察されています。
著者の喪失と赦しの経験をもとに、訳者の米川氏は、現在も流出するルワンダ難民の現状を調査しており、ルワンダの現在の紛争と平和の課題について話し合う予定です。本書の日本語版が出版された2015年は、広島と長崎の原爆投下の70周年記念の年にあたることから、過去になされた行為を吟味し、和解に向けた方策について議論する良い機会になるはずです。
米川正子氏は本書の訳者で、UNHCR職員としてルワンダやコンゴ民主共和国などで勤務後、現在立教大学で教鞭をとっている。
鈴井豪氏は、立教大学社会学部4年生。
本イベントへの入場は無料で、どなたでもご参加頂けますが、事前登録が必要です(2015年9月23日まで)。参加をご希望の方は、左上のご登録ボタンからお願いします。
著者への質問は下記のいずれかの窓口へ9月10日(木)午後5時までにお寄せください。
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