開発のためのイノベーション、経済学、ガバナンス(IEGD)博士課程プログラムは、国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)および同校のガバナンス研究科が提供する学際的コースです。本プログラムは研究スキルと手法に重点を置いており、フェローに対し、テクノロジーのガバナンスおよび経済学分野の学者および実務者となるための研修を提供します。
フェローは1年目に、マーストリヒト大学とパートナー大学の主要な学者が実施する、基礎的な必須研修プログラムを履修します。このコースはマーストリヒトで2学期にわたって9月1日から1年間実施され、指導はすべて英語で行われます。本プログラムを修了し、博士論文の口頭試問に合格すると、マーストリヒト大学から博士号が授与されます。
研究機関について
国連大学マーストリヒト技術革新・経済社会研究所(UNU-MERIT)および同大学院ガバナンス研究科は、国連大学の研究・研修機関です。また、オランダ南部に位置するマーストリヒト大学の一部でもあります。同研究所は、地域社会および国際社会における成長と開発の経済的、社会的、および政治的側面について新たな知見を提供することを目的としています。同機関の研究・研修プログラムは、テクノロジーとイノベーションの経済学、重層的ガバナンス、知的財産の保護、社会的保護、知識の創造と普及、移住など、幅広い問題を対象としています。
UNU-MERITの研究者は、技術変化のプロセスの経済的、政治的、社会的、理念的基盤の理解に対して行ってきた貢献によって、国際的に高く評価されています。ガバナンス研究科は、社会政策および移住開発に重点を置きながら、世界銀行やユニセフ、国連開発計画(UNDP)、国際労働機関(ILO)、各国政府を含むさまざまな国際機関のプロジェクト実施を担ってきた実績があります。また、世界中の国際組織、政府、企業および財団のための研究プロジェクトにも参加しています。同研究所には他の国連組織に対してだけにとどまらず、欧州委員会や国際開発研究センター、多数の国の政府といった組織のために応用研究を実施してきた長い歴史があります。