デイビッド・マローン博士は、2013年3月1日、第6代国際連合大学学長および国際連合事務次長に就任しました。任期は2018年までの5年です。
カナダ出身のマローン学長は、モントリオール商科大学から経営学士号、アメリカン大学(カイロ)からアラビア語修了証書、ハーバード大学ケネディ行政大学院から 行政学修士号 、オックスフォード大学から国際関係の博士号を取得しています。
国連大学に就任する以前は、開発途上国における政策関連の研究支援、資金提供を行なう機関であるカナダ国際開発研究センターの総裁を務めました(2008~2013年)。
マローン博士は、カナダ国際開発研究センター以前は、国連経済社会理事会のカナダ代表、国連のカナダ大使および代表部次席代表を歴任しました(1990~1994年)。さらに、カナダ外務・国際貿易省(DFAIT)の政策、国際機関、地球規模問題局局長(1994~1998年)、ニューヨークの独立した研究・政策開発機関である国際平和アカデミー(現国際平和研究所)の所長(1998~2004年)、 カナダ外務・国際貿易省次官補(地球規模問題担当)(2004~2006年)、カナダの駐インド高等弁務官、ブータンおよびネパールの非常駐大使 (2006~2008年)を務めました。
同博士はまた、ブルッキングス研究所の経済研究プログラム、トロント大学マッセイカレッジ、カールトン大学ノーマン・パターソン国際問題研究所の研究ポストに就き、コロンビア大学の客員研究員および非常勤教授、ニューヨーク大学ロースクールの非常勤教授も務めています。
マローン博士は、平和と安全保障問題に関して幅広く論文等を発表しています。近著に、 『Nepal in Transition: From People’s War to Fragile Peace(転換期のネパール:人民戦争から脆弱な平和へ)』(共編、2012年、ケンブリッジ大学出版局) や 『Does the Elephant Dance? Contemporary Indian Foreign Policy (ゾウは踊るか?インドの現代外交政策)』(2011年、オックスフォード出版局)などがあります。