2023年3月1日に国連大学学長に就任。
2023年3月1日に国連大学学長に就任する以前、マルワラ教授は2018年1月から2023年2月まで、ヨハネスブルグ大学(南アフリカ)において、副学長兼校長を務めました。マルワラ教授は過去に同大学の研究・国際化担当副学長補佐(2013-2017年)と工学・構築環境学部長(2009-2013年)を務めました。
2003年から2008年にかけ、マルワラ教授はウィットウォーターズランド大学(南アフリカ)で准教授、後に教授を務めました。2001年から2003年にかけて、サウス・アフリカン・ブルワリーズ社で技術ディレクター補佐を務め、2000年から2001年まで、インペリアルカレッジ(英国、当時はロンドン大学の一部)で博士研究員を務めました。
また、マルワラ教授はアメリカ、イギリス、中国そして南アフリカで客員研究員や客員教授を務め、豊富な学術、政策、マネジメント、そして国際経験を有し、5つの特許を共同取得しています。教授が従事してきた研究は学際的な性格が強く、AIの理論や、工学、社会科学、経済、政治、金融そして医療へのAIの応用が含まれます。さまざまな世界レベルや国家レベルの政策団体に参加し、ユネスコ、ユニセフ、WHOやWIPOなどの国連機関とも協力してきました。
マルワラ教授はケンブリッジ大学(英国)で博士号を、プレトリア大学(南アフリカ)で機械工学の修士号を、ケース・ウェスタン・リザーブ大学(米国)で機械工学の理学士号(優等位)を取得しました。また、コロンビア・ビジネススクールやハーバード・ビジネススクールでマネジメントやリーダーシップ開発プログラムを修了しています。
マルワラ教授はアメリカ芸術科学アカデミーに所属しているほか、世界科学アカデミー(TWAS)、南アフリカ科学アカデミー、アフリカ科学アカデミーなどにフェローとして所属しています。
マルワラ教授はこれまでに20冊以上もの書籍を著し、直近では「Leadership Lessons from Books I Read」(2021年)や「Leading in the 21st Century: The Call for a New Type of African Leader」(2021年)を出版しました。また、何十件もの書籍へのチャプター寄稿や、ジャーナル論文、会議論文の執筆を行い、200件以上もの雑誌記事や新聞寄稿を提供してきました。
マルワラ教授は南アフリカの最高栄誉であるマプングブエ勲章や、南アフリカ科学アカデミーの「社会のための科学(Science-for-Society)」金賞など複数の受賞経験を有します。また、南アフリカ情報技術専門家協会(IITPSA)によって2021年のITパーソナリティー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。
2023年8月より、国際連合事務総長が新設した科学諮問委員会のメンバーを務めています。