国連大学副学長欧州事務所(UNU-ViE)は、ヨーロッパにおける国連大学の活動を強化するために、2007年5月に東京の学長室の外部に設置された最初の副学長事務所です。UNU-ViEは地球規模の課題に対して知識集約型の持続可能な解決策を創出し、サステイナビリティに関する一連の国際的な科学政策の対話を主宰しています。
UNU-ViE は現在以下の2つのプログラムを主宰しています。
UNW-DPCプログラム事務局の目的は、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)の中ですでに協働している20以上の国連機関・プログラム の活動を強化し、水に関連するミレニアム開発目標の達成に向けたこれら諸機関・プログラムの取り組みを支援することです。これは単に水に関連する能力育成 の問題であるだけではなく、教育、研修、および組織開発の問題でもあります。UNU-ViEは、同事務局の統括組織としての機能を果たしています。
現在起きている地球規模の環境変化の中心にあるのは、人間の行動です。社会はその環境の限界と特徴を定義する一方で、環境に関する限定的で偏った理解しか持たないまま、環境に影響を及ぼしこれに対処します。進行中の変化を理解し効果的に対応するためには、社会科学の領域から(人間の営みと行動の観点 から)のインプットが大いに必要となります。
IHDPは、ユネスコの国際社会科学協議会、国際科学会議、および独自の研究を促進するための基盤を提供する国連大学による共同プログラムです。革新的な科学を実践する上で、IHDPは本質的な研究テーマを選択・展開し、これに向けて連携して取り組むよう科学者たちをさらに激励します。これはつま り、統合的で長期にわたり協調のとれた研究を行う国際的かつ学際的な科学者チームを結成することを意味します。IHDPは、個々の科学者や研究イニシア ティブからなる巨大なネットワークが持つ発言力と影響力を強化することによって、付加価値を与えます。